映画『ハリー・ポッター』シリーズ、観たことある人も多いと思いますが、なんと映画1作目の公開日は2001年11月14日(日本)です。もう23年前にあるんですね。そして2作目は2002年11月14日(日本)です。こちらも相当前。最終作の『ハリー・ポッターと死の秘宝 part2』でさえも2011年7月13日(日本)。ですが今なお大人気コンテンツとして世界に君臨しているのはどうしてか?USJでも『ハリー・ポッター』のホグワーツ生のコスプレがずっと存在するのはどうしてか?と個人的に疑問に思ったので考察してみました。
そもそもの私の映画『ハリー・ポッター』シリーズに対しての感想を先に述べておきます。『賢者の石』と『秘密の部屋』は神。それ以降は全て蛇足。だからこそ、『ハリー・ポッター』の人気が続く理由に興味が湧きました。7作(映画8本)全てが神だったら、そもそも人気があることに疑問なんて出てこないからですね。このような感想を私が持っているという前提で話を進めていきます。
理由①コンテンツ量の多さ
正直この理由で全て片付くと思いました。1・2作目で全世界を沸かせ、それ以降は蛇足でありながらも人々の記憶に残り続けたことが大きかったのかなと。
新作が出る度に、人々は1・2作目の面白さを期待して映画について話題にします。まだ『ハリー・ポッター』シリーズを観たことがない人たちも、周りがその話題で会話をするので気になりだして1作目から観だします。このループを7回繰り返したのは相当デカかったのではないかなと思います。この期待と1・2作目の面白さが続いた結果、『ファンタスティック・ビースト』まで制作し始めることに(1作目の公開日は日本で2016年11月23日)。
『ファンタスティック・ビースト』の1作目は観ましたが、普通に面白いと思いました。観ても損はしないです。あと主人公がイケメンすぎ(私の主観)。この作品もまた『ハリー・ポッター』シリーズの人気の火種をまだまだ消さないことに貢献したと思います。『ファンタスティック・ビースト』を観た人は、また『ハリー・ポッターと賢者の石』を見て……(以下ループ)
ちなみに、この話で重要なのはコンテンツ量だったわけですが、それ以前に「1発目2発目で大当たりを当てる」という芸当を成し遂げていないと話が始まっていないという点にも注目です。ビジネスをするなら覚えておきたい法則ですね。「続けるのが無理そうだから始めない」というよりも、とりあえず単発でもヒットさせれるならヒットさせるべく全力で動くのが正解だと思います。その後のコンテンツは多少雑でも問題無い。寧ろ、その1発目の神作品を思い出させ続ける為の蛇足である。蛇足にも利用価値は多いにあるということですね。
理由②「純魔法」の価値
『ハリー・ポッター』シリーズに登場する魔法のことを、純粋な魔法という意味で「純魔法」とここでは呼んでいます。私は週刊少年ジャンプを読んでいるのですが、今連載中の漫画の中だと『ウィッチウォッチ』や『魔男のイチ』で魔法が登場します。これらの作品に登場する魔法の特徴ですが、『ウィッチウォッチ』はどちらかと言えば「魔法」と言うより「念能力」寄りで、『魔男のイチ』は試練を通じて得ることができる「必殺技」。『王様の剣』のマーリンや『まほうつかいのでし』のミッキーやイェン・シッドが使うような魔法ではないんですね。後者の魔法に近いのが『ハリー・ポッター』だと思います。
近年の作品だとこういった純魔法のヒット作が少なく、世界中の人たちがこのような純魔法に愛着を持っている故、人気の持続が可能であると考察します。
また、純魔法作品がそもそもあまり出回らないのは、そういった単純なもので面白い作品を作るのは難しいからだと思います。それをキャラやストーリーの魅力でカバーしきった『ハリー・ポッター』はやはり凄いですね。
理由③主要人物が魅力的
上でも書きましたが、キャラに魅力があります。特に映画ではその魅力が存分に発揮されています。(というか原作では別人なことも)
ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、、、挙げだしたらキリが無いですね。役者の顔や演技も相まって素晴らしい完成度の高さと言えるでしょう。魅力的なキャラが動いていたらそれだけで一定の楽しさは担保されます。これはコナン映画でも同じことが言えるでしょう。
ただ、年々役者の年齢が上がっていってしまったことは逆に3作目以降の蛇足感の加速に加担していることも否めないでしょう。どうしてもキャラの見た目と作品上の年齢の設定に違和感が生じてしまっていました。
まとめ
この記事を最後まで読んだ方なら感じたかもしれませんが、理由②と③は蛇足です。でもまぁコンテンツの量を少しでも増やして、理由①の内容を皆さんの頭に少しでも刻むことができればなと思います。
この手の話は思い浮かぶことが多いので、また記事を書いたら読んでいただけると嬉しいです。
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