初めまして、ヴィッセル神戸サポーター歴8年のンメダと申します。8年前からは全く考えられない出来事が今シーズン、そして昨日(2023/11/25)起きましたね。
まず初めに、ヴィッセル神戸の選手の皆さん、吉田孝行監督、コーチやメディカルスタッフ、三木谷会長、その他ヴィッセルの多くを支えてくださったスタッフやスポンサーの皆さん、本当に
おめでとうございます!
そしてもちろん、ヴィッセル神戸を愛し、チーム発足当時から応援し続けてチームや選手たちを支え続けたサポーターの方も、今年から応援をし始めて選手たちにより多くのパワーを送ってくれたという方も、本当に本当に本当に
おめでとうございます!(自分もですが)
8年前頃のヴィッセル神戸というチームについて
僕がヴィッセル神戸を本格的に応援し始めたのは、最初に申した通り8年前(2016年)です。古参とも言えないですし、でも新規層でもないような微妙な長さですね。笑
DAZNで見れるようになったため応援するようになりました。(DAZNに感謝)
その時期はどういった時期だったかというと、監督がネルシーニョで、レアンドロやペドロ・ジュニオール、マルキーニョス、キム・スンギュ、チョン・ウヨンなどの外国人選手や監督たちが活躍していた印象です。もちろん、北本 久仁衛(現コーチ)や小川慶治朗など多くの日本人選手たちも忘れてはなりませんが、やはり外国人選手いなくては戦えないというチーム。また、有望な日本人の若手をチームに呼ぶのが困難なチーム情勢だったのだろうなというイメージが強かったです。
今とは全然違いましたよね。日本人選手はヴィッセル神戸に加入することを避けていたような印象を強烈に感じさせられるクラブでした。(応援しといてこんな言い方するのもなんですが)
また、僕が本格的にヴィッセルを応援し始める前の話ですが、vsセレッソ大阪戦をヴィッセルのホームスタジアムに観戦しに行ったことがありました。僕の初めてのスタジアム観戦です。2ー0で勝っていて且つ、セレッソ側にレッドカードが出て11人対10人だったにも関わらず2ー3と逆転負けを許した伝説の試合があったと記憶しているのですが、あの現場に居合わせてしまいました。「なんだこのクソ雑魚チームは」と当時はサッカーのことをよく知らないながらも呆れ果ててました。(突然の暴言許してね)
そのようなチーム状況を打破した人物、ポドルスキ
ヴィッセル神戸にとっての最大の変革期というのは、僕がまだ見ていなかった時代の楽天がメインスポンサーになったタイミングだと思うのですが(間違っていたらごめんなさい)、僕が見始めてからの話で言えば、強烈にチームが変わり始めたと感じたのはイニエスタが加入してくれた時ではありません。そう、ポドルスキ(愛称:ポルディ)の加入です。
ポドルスキがどういった選手か軽く説明しておくと、2014年ブラジルワールドカップにドイツ代表FWとして参戦し、W杯で優勝した人物です。左足からの強烈なミドルシュートと敵のフィジカルコンタクトをものともしないフィジカルの強さが魅力です。
で、2017/3/2にポドルスキがヴィッセル神戸に加入することが決定しました。何故ヴィッセルに来てくれたのかは正直謎ですが、ポルディのことなのでただの好奇心なのかなと思ったり。。。
ポルディは好奇心旺盛な印象が強く、活力的な人物だと思います。自社ブランドの『STRASSEN KICKER』も立ち上げてビジネスなどもしていますし、SNSの投稿も笑顔や自分自身の神プレイ集などが多いです。笑
ただ、その好奇心にヴィッセル神戸は結果救われました。
ポドルスキ加入決定後、楽天がバルセロナのメインスポンサーになることが叶いました。2017/7/1のことです。これが通ったのはポドルスキというW杯を制覇したドイツ代表の選手がヴィッセルに移籍したことによって世界からの注目度が上がったことと関係が無いとは思えません。
イニエスタについて
ここ数年のヴィッセルを語る上で当然のように外せない人物がイニエスタですよね。
僕はイニエスタとメッシが共演していた時代のバルセロナの試合は、当時DAZNで観れるものはほぼ全部見ていたのですが、本当に神がかった選手でした。サッカー観戦にのめり込む理由を作ってくれた選手の1人です。僕の中では当時世界で歴代3番目に強い選手でした。
コパ・デル・レイ(日本の天皇杯みたいなの)の決勝戦(2018/4/22)での芸術的なゴールやアシストも一生頭から抜けていません。相手はセビージャでボコボコにしてた記憶です。
で、この試合のイニエスタが交替で下がった時、イニエスタコールがスタジアム中から湧き上がり続けて、涙するイニエスタの姿をカメラが捉えていたことは今でも忘れられません。僕も泣きました。その時の実況で、「イニエスタはバルセロナと対戦したくないから、ユーロ圏以外への移籍を考えているとの報道もあります。」と言っていたことも強烈に覚えています。なんせその時バルセロナのメインスポンサーが楽天だったので、「え?ヴィッセルあるやん」ってこれまた強烈に思ってその試合の実況を聞いていました。
そしたら本当に来ちゃいました。笑
2018/5/24のことですね。
正直、ポルディだけだと呼ぶことができなかった選手たちは多かったと思います。が、そこにイニエスタが入った途端、この記事の最初の方に僕が言った「ヴィッセル神戸は日本人選手が加入することを避けているチーム」であるという印象を払拭させてくれました。
イニエスタと一緒にプレイできるというチャンスに惹かれて多くの強力な日本人選手や、当然外国人選手(フェルマーレンが居たのエグいですよね)までもがヴィッセル神戸にぞくぞくと来てくれるようになりました。ポルディ加入の布石から、ここで更に大きくクラブが変わりました。やはりイニエスタのパワーは偉大です。
優勝した2023年シーズンを振り返る
で、ここからは2023年シーズンを振り返ります。
別にここで言う必要も無い程ですが、今シーズンのMVPは大迫勇也(10番)でしたね。意味不明なキープ力と、決定力(PKも100%やんね?)、そして一番僕が驚いたのは1年間強く走り続けたことです。
この「1年間強く走り続けたこと」があまりにも今年のヴィッセル神戸は強かったですね。この意志こそが真のMVPかもしれへん。吉田孝行監督の勝った後の試合後コメント、「選手たちがよくやってくれたと思います。」(←試合観戦しに来たおっさんか!笑)が表している通り、そこが本当に一番大きかったと感じます。
武藤嘉紀(11番)、山口蛍(5番)、マテウス トゥーレル(3番)、本多勇喜(15番)、初瀬亮(19番)、佐々木大樹(22番)、山川哲史(23番)、酒井高徳(24番)
大迫を含めたこの8人は本当によく1年間強く走り続けてくれたと思います。正直、吉田孝行監督の無茶ぶりによく応えたなと。僕は夏場の闘いで誰かが大きすぎる怪我を負い長期離脱を強要され、ヴィッセルの好調を最後まで維持することはできないと思っておりました。
そして、これから述べる彼らも当然いなければリーグ制覇はできませんでした。
- 途中で悲惨な大けがを負うまで、強く走り闘い続けた齊藤未月(16番)
- ハイボールの処理、キャッチ、セービング、前に出る時の判断など、年間を通して日本代表の正ゴールキーパーで良いだろと思わせてくれた前川黛也(1番)(多分ポカしたのセレッソ戦の1回だけやんね?)
- シーズン序盤から中盤にかけてすこぶる調子が良く、更にイケメン枠でもあり多くのサポーターを魅了した汰木康也(14番)
- 泉柊椰(27番)、君のゴール以降汰木の緩いプレイが強くなったと思います。多分ですがあのゴールが汰木の起爆剤になりました。本当にありがとう。
- 後半から投入した時、そのスピードで敵の陣形を数多く切り裂いてきたジェアン パトリッキ(26番)
- シーズン終盤になり急に覚醒して本来の力を発揮しだした扇原貴宏(33番)
- 出場したら誰よりも強く走り闘ってくれた飯野七聖(2番)。一番横浜Fマリノス戦は、飯野、武藤、山口、酒井、本多さんの「もうここで死んでもいい」くらいの勢いの猛烈な90分間のプレイが無ければ勝てていなかったと思います。完全にそこの意志でこちらが横浜Fマリノスを上回って勝った試合でした。※ちなみに僕は飯野がチームで一番イケメンだと思ってます。
- シーズン序盤こそ目立たなかったものの、扇原と同じく終盤になり覚醒し、全てのプレイがパワフルになり且つ精度を上げた井出遥也(18番)
- いつメンをスタメンとして起用し続けて戦うしかなかった吉田孝行監督とヴィッセルというチームのマネジメント力不足という状況の中、CBもボランチもこなせる貴重な裏の交替枠として準備をし続けてくれて、また出場した時はその大きな身体で敵のハイボールを処理することに秀でていた大﨑玲央(25番)
- 大崎と同じ理由で、裏の選手不足の中うちに途中加入してくれた新井瑞希(20番)。クロスの上げ方がワンパターンなイメージはありますが、その得意パターンに持ち込んだ時のクロスの精度の高さは相手からしたら1つの脅威にはなっていたと感じます。
と、ここまでで18人の名前を挙げたのかな?彼らの誰か1人でも欠けていたら結果はまだ違っていたと思います。本当に1年間お疲れさまでした。(まだガンバ戦残ってるけど)
まとめ
ヴィッセル優勝、改めて本当におめでとうございます!!僕も嬉しすぎて涙が出ました。しかもこんな正面に近いヴィッセルホームの特等席付近でJリーグ優勝シャーレを掲げる瞬間を見れたので感極まるものがありました。(↓これ、僕が自分で撮った写真です!!!)
これに関しては、新潟が頑張って横浜と引き分けてくれたおかげでホームでの優勝を決めることができたので、新潟にも感謝ですね。ハッピーターン買いました。
あと、試合終わったあと、メリケンパーク付近にヴィッセル神戸優勝を祝って花火が上がりましたね。17:50~18:00くらいの間です。めちゃくちゃラッキーなことに、僕もその場に居合わせてたんですよね。花火最初から最後まで見れました。ほんまラッキー。
で、選手たちはホテル・オークラの隣のコートで祝勝会してたみたいです。声だけ聞こえてきてました。笑
↑黄色いとこで祝勝会をしていて、紫色のとこで花火が上がっていました。
2023/11/25は僕にとって忘れられない日になりました。本当に1年間ありがとうございました。
お・わ・り
ちなみに、ここから先は蛇足になります。優勝したのにこんな話するのもなという内容が書かれているので、読まない方が気持ち良くいれる人もいると思います。
ヴィッセル神戸の伸びしろについて
僕はこの記事でここまで、吉田孝行監督と同じように「選手たちがよくやってくれたと思います。」という内容を書いてきましたが、ここからは伸びしろ部分について話そうかなと思います。2点あります。
選手層の薄さ
もう既に選手たちを褒め称えた段階で出ていた内容ですが、裏の選手層が薄すぎます。チームとしてスタメンの戦力にお金を使い切ったのは分かるのですが、毎試合交替カードきっちり5枚使ったことなんかなかったよね?ってくらいヴィッセルは交替しないですよね。メディカルスタッフや選手と監督のコミュニケーションがよくできていたので、大きな筋肉系の怪我無くシーズンを終えることができたとポジティブに捉えることもできますが、それにしても大迫、武藤、山口、酒井、初瀬あたりは出ずっぱりでしたよね。もう少し裏のカードで戦う方法も考えることができれば、それは伸びしろだなぁと感じました。特にFWとして置くことができるのが大迫と武藤だけだったのが大問題だったのでは?と
吉田孝行監督本人が一番感じているかもしれませんが。。。
また、横浜Fマリノス戦の後が代表ウィークで3週間くらい時間が空いたのも本当に助かったと思いました。あの勢いで戦ったあとまた次の週にも試合があったら死人が出てもおかしくなかったのでは?と思います。
外国人選手とのコミュニケーション、起用方法について
これは一部のヴィッセルサポ的には胸糞案件になってしまうかもしれないのですが、ステファン ムゴシャ(30番)が興味深いことをヴィッセルを去った後に言ったみたいですよね。
「日本に行く前、契約書にサインする間に僕を選んだ監督(ミゲル・アンヘル・ロティーナ)が解任されて、新しい監督(吉田孝行)がやって来た。その監督は日本人選手を起用する監督であり、今も日本人選手ばかり起用する」
「イニエスタも今の監督のもとであまりプレーできなかった。多くの外国人選手が監督との間に問題を抱えていたんだ。日本に行く前、コンディションがとても良かったし、良い状態で神戸へ行くという期待があった。だけど例外なく僕も排除されたよ」
ソース:https://football-tribe.com/japan/2023/10/01/281725/
ちなみに、僕はムゴシャのこの意見には信憑性があり、サポーターとして重く受け止めた方が良いと思っています。そもそもイニエスタの起用方法について凄く疑問がずっと残っていましたし、パトリッキの起用方法についても疑問が多かったです。
本来イニエスタは左サイドハーフや左インサイドハーフをメインでバルセロナでプレイしていたと記憶しています。なのに、ヴィッセルに来てからはトップ下での起用が多かったですよね。どうしてそうなったのか、結局僕には理解できないままイニエスタはヴィッセルから去ってしまいました。本来の力を引き出すなら、やはり慣れたポジションでプレイすべきなのでは?と思っているからです。
よりゴールに近いところでイニエスタをプレイさせて、イニエスタのゴールという結果を求めた結果のトップ下だったのなら、あまりにも稚拙なサッカー感だなと思います。
また、何度も言っているようにヴィッセル全体でこれだけ裏の層が薄ったのに、シーズン序盤の方でイニエスタを後半15分とかだけでも起用しない意味が分からなかったですね。イニエスタ程の選手が後半からゲームに入れないとか、そんな若造みたいな言い訳からのミスをするとは思えないので、疲れた選手と普通に交替で入れたら戦力になったはずです。
そしてパトリッキの起用方法について。パトリッキがゴールを決める時って、だいたい相手が疲れてきて守備陣形が崩壊し始めた時間帯でのえげつないスピードでの突っ込みじゃないですか?正直そこにはあまりチームワークといったものは感じれませんでした。で、ゴールを決めれるならその起用方法で実際に僕は良いと思っていてそこはいいのです。
しかし、シーズン中盤ごろパトリッキをずっと左サイドで起用してクロスを上げさせる役をやらせていた頃が長かったじゃないですか。10本以上あげたクロスで良かったのは2本くらいだったと思います。どうしてパトリッキが苦手なクロスをあげる役をスタメン起用でさせていたのか?選手とコミュニケーションを上手く取れていたらこんなことにはならないんじゃないかと思いました。
最後に、フアン マタ(64番)とバーリント ヴェーチェイ(6番)についてもです。ムゴシャの発言から予想はできていましたが、やはり彼らは活躍せずに今シーズンを終えましたね。(まだガンバ戦残ってるけど)今まで腐っていた扇原が急に覚醒したおかげでなんとかなりましたが、本来だったらあのタイミングで活躍し始めなければならないのはヴェーチェイだったはずです。
総じて言いたいのは、外国人選手とのコミュニケーションをもっと上手く取れるようにチームとして成長してほしいなということです。また、派手好きなヴィッセルは派手な外国人選手を獲得する傾向が近年強いので、その傾向とあまりにもミスマッチな特徴ですよね。是非、ここの部分はチームとして修正していってほしいものです。
お・わ・り
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